研究課題
3年計画の2年目は、以下の通り日本人の英語イントネーションに関する容認度に関する実証研究を実施した。1)日本人の英語発話の内、イントネーションの適切さを日本人、英語の母語話者、日本以外の英語非母語話者の三者による聴き取り評価を実施した。結果として4つの評価パタンが判明し、評価の高い項目と低い項日について、その原因を分析した。成果発表は、大学英語教育学会第46回全国大会での研究発表および同学会関西支部第6回英語教育総合研究会シンポジウムで提案した。また、関西国際大学コミュニケーション研究叢書に論文として発表した。2)第2の実験は、同じ実験材料について日本人大学生および中国語母語話者による、イントネーションの評価(2文に様々なピッチ変化を加えた20の刺激文)を行ったが、母語の影響よりも個人差が大きく出ることが判明した。また、評価者へのアンケートにより被験者の因子分析を行った結果、4つの因子を抽出することができた。成果発表は、外国語教育メディア学会第47回全国研究大会における発表、および関内国際大学コミュニケーション研究叢書に論文として発表した。過去2年間の研究により、単音から始まりイントネーションに至るまでの聴き取り実験により、日本人の英語発音の問題点が解明され、発音指導法を創り上げる材料は調った。次年度に向けて、指導法のまとめを作成する準備が整ったといえる。
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コミュニケーション研究叢書 第6号
ページ: 1-12
ページ: 13-25