研究課題
本研究は、学習者や教授者を支援するための教授者支援システムの研究開発およびそのシステムを用いた教授法や効果的な学習教材の研究開発が目的である。特に本研究では、英語教育における分野で、Webを含めたCALLなどを用いた効果的な教授法、学習者が理解しやすい学習教材、それらを用いた教授者による授業や学習者の自主学習を融合させた教授者支援システムの研究開発を目的とした。本年度は、前年度までに開発した下記のシステムを用いた学習実験を実施し、その実験結果の分析評価を行い、Web教材の改良、持続的かつ効果的な学習方法の支援に関する提案を行った。(1)効果的な英語学習教材の開発:個別学習者の習熟度に沿ったWeb教材の構築、学習のさなかに学習者の習熟度の判定・Web教材の再構築、仮想Web教材提供システム(3段階のWeb教材から9段階のWeb教材レベルの提供)による学習者の習熟度に適した学習内容レベルの提供。(2)学習者の持続的な学習環境システムの開発:効果的なWeb教材を支援する授業スケジュールに沿った学習スケジューリング機能。(3)学習者が自らの学習状況を把握する機能:自己モニタリング機能、学習者の学習状況の把握機能。実際に短大における英語教育の中で、それら開発した英語Web教授学習支援システムを用いて実験授業を実施した。通常授業とWeb学習を併用した学習実験から、(1)通常授業の中で効果的なWeb教材活用法、(2)授業時間外におけるWeb教材を用いた学習形態とその効果について、(3)画一的な授業教材と個別学習者の習熟度の沿ったWeb教材の併用とその効果、(4)学習実験から得られた研究成果をもとに、本システムを活用した効果的な教授法の提案(論文投稿準備中)など、得られた研究成果については、下記に示したように研究発表を行った。
すべて 2009 2008
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)
名古屋女子大学紀要(人文・社会編)第55号
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電子情報通信学会技術研究報告
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