研究課題
基盤研究(C)
本年度は、まず東京大学史料編纂所古記録室が従来蓄積してきた古記録収載日条データについて、データベース化を前提とした項目の調整を進め、フォーマットの異なるメモ形式のデータについては形式を整序した。その際、データの検索結果を一義なものとするため、記録間のシソーラスの構築を進めた。例えば、同じ古記録の記事であっても、それが引用された部類記・抜書などにおいては記録名の表記が異なることが多い。このような場合でも、それぞれの記事が同じ人物の記録であると認識されるように調整した。また、古代・中世の古記録史料を多く所蔵する機関に出張して調査し、各所蔵機関における請求番号および記録名、収載日条、書誌情報、特記事項などの新たなデータの蒐集に努めた。具体的には、本年度は京都大学附属図書館・陽明文庫・京都府立総合資料館・神宮文庫・国立歴史民俗博物館などの諸機関に出張し、それぞれに所蔵される古記録を調査し調書を作成した。その際、原史料に「不知記」などとあるのみで記録名が明記されていない記事についても、その内容から記録名を調査することに努めた。以上の作業から、本年度は、これまでに蓄積してきたデータ約12万件の内の6割分について整序を終了し、従来から蓄積してきたデータを整理してフォーマットを統一したものと新たに調査して作成した分を合わせて、計500枚余りのデータシート(個別記事存在データ換算では1万件を超える)を作成した。
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日本歴史 704
ページ: 56-57
史資料ハブ 9
ページ: 53-79
明月記研究提要(明月記研究会編)(八木書店)
ページ: 1-31
院政期の内裏・大内裏と院御所(高橋昌明編)(文理閣)
ページ: 115-129
遥かなる中世 21
ページ: 103-115