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2008 年度 実績報告書

ペリー来航関係画像資料の史料批判的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18520484
研究機関神奈川県立歴史博物館

研究代表者

嶋村 元宏  神奈川県立歴史博物館, 学芸部, 主任学芸員 (40261193)

キーワードペリー / 黒船 / 肖像 / ネットワーク / 大槻磐渓 / 高川文筌 / 関藍梁 / 儒者
研究概要

本年度は、当初研究成果を冊子として公表することを予定していたが、研究対象資料の収集が不完全であったこことから、冊子としての公表は次年度以降とすることとした。その代わりに、データベース構築の一環として、データ収集をさらに精力的に行うため、対象資料の収集をファイルムによる写真撮影をおこなった。あえてデジタルカメラによる撮影ではなく、ファイルムによる撮影をおこなったのは、本研究課題の対象資料が彩色資料であるため、色についても注意を払う必要があり、現在のデジタル画像ではこの条件を満たすことが難しいと判断したからである。
調査および撮影を行わせて頂いた機関は、北海道立文書館、松平文庫(福井県立図書館)、安芸高田市吉田歴史民俗資料館、福山城博物館、福山誠之館高校同窓会、長崎歴史文化博物館、尚古集成館、鹿児島県立歴史資料センター黎明館、鹿児島県立図書館などである。
また、前年度までに儒者のネットワークによる画像伝達の存在を明らかにできたことから、本年度はその詳細な分析を行った。具体的には、仙台藩儒者の大槻磐渓が藩主からの命でペリー艦隊の動向を報告するために纏めた《金海奇観》(早稲田大学図書館所蔵)の中に名前が見られる関藍梁および、ペリー来航当時老中であった福山藩主阿部正弘の側用人で福山藩儒者の関藤藤陰とその師である頼山陽などの関係の中から、ペリー来航関係画像の伝写について考察した。なお、平成21年夏に私が勤務する神奈川県立歴史博物館が主催する特別展「ペリーの顔・貌・カオ」を開催し、またあわせて展覧会図録を作成し、本研究課題の成果は、一般の方々へ公表することを予定している。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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