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2006 年度 実績報告書

具注暦を中心とする暦史料の集成とその史料学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18520487
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京大学

研究代表者

厚谷 和雄  東京大学, 史料編纂所, 助教授 (80143535)

研究分担者 遠藤 基郎  東京大学, 史料編纂所, 助教授 (40251475)
末柄 豊  東京大学, 史料編纂所, 助教授 (70251478)
遠藤 珠紀  東京大学, 史料編纂所, 助手 (10431800)
キーワード日本史 / 史料学 / 具注暦 / 仮名暦 / 暦跋 / 暦注
研究概要

本年度は、おおよそ以下の四つの課題にもとづいて研究をすすめた。
1、具注暦および仮名暦について、故桃裕行氏が作成し、厚谷が増補したカードについて、PC上のデータベースソフトを用いて電子データ化をはかり、『暦史料編年仮目録データベース』を作成した。入力・点検については、厚谷が中心となり、分担者全員の協力を得た。この作業は、さらなる増補・訂正をすすめて、『具注暦編年目録』を作成するための前段階という位置づけをもつものである。
2、史料編纂所に集積された複製類、および各史料機関の目録等の点検により、上記データベース未登録の具注暦を検出する作業をすすめた。そのうち重要なものには所蔵機関に赴いて調査を行うとともに、マイクロフィルム撮影あるいは焼付け購入によって複製の収集をすすめた。主要な調査先・複製入手先としては、宮内庁書陵部・国立公文書館・国立国会図書館・早稲田大学中央図書館(以上、東京都)・国立歴史民俗博物館(佐倉市)・京都大学附属図書館・毘沙門堂・陽明文庫(以上、京都市)などがあげられる。
3、具注暦類に施された各種暦注の変遷・交替の分析をすすめた。また、上記データベースのデータの点検とあわせて、暦跋の確認をすすめるとともに、一部については暦跋全文の入力を行った。この作業は、『編年暦跋集』を作成するための前段階という位置づけをもつものである。
4、史料編纂所に架蔵される具注暦原本について、二次利用の様相を中心に検討を行った。例えば、15〜16世紀の叙位の記録である『歴名』一巻は、具注暦を一紙ごとにばらして表裏を翻して袋綴冊子にして記載を行い、後年に余白を切り捨てて巻子に改装したものであるが、紙背が具注暦であるという特性を利用することで、冊子として利用されていた状態を復原できることを明らかにした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 正親町天皇筆の文書案の裏面に残った土佐光茂消息2007

    • 著者名/発表者名
      末柄 豊
    • 雑誌名

      東京大学史料編纂所附属画像史料解析センター通信 36

      ページ: 14-18

  • [雑誌論文] 失われた土佐光信書状2006

    • 著者名/発表者名
      末柄 豊
    • 雑誌名

      東京大学史料編纂所附属画像史料解析センター通信 35

      ページ: 2-5

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 中世朝廷社会における公卿称号2006

    • 著者名/発表者名
      遠藤珠紀
    • 雑誌名

      遙かなる中世 21

      ページ: 1-23

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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