研究課題/領域番号 |
18520496
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 和歌山大学 |
研究代表者 |
海津 一朗 和歌山大学, 教育学部, 教授 (20221864)
|
研究分担者 |
武内 雅人 和歌山大学, 教育学部, 客員教授 (20423254)
竹中 康彦 和歌山大学, 教育学部, 客員准教授 (50423257)
|
キーワード | 中世都市 / 寺院都市 / 根来寺 / 惣国 / 山東荘 / 覚鑁伝説 / 粥占神事(かゆうらしんじ) / 神仏習合 |
研究概要 |
(1)根来寺周辺の景観復元 根来寺周辺の水利環境および通称地名概要調査を終了。暫定的な成果品として、調査データを盛り込んだ荘園概況地図を作成した(中左近・住持・大門・大池を中心とする東・西坂本・弘田荘・岡田荘の範囲を中心として、用水区分・通称地名・荘園遺跡ポイントを明示した1/2500の図面)。青焼き印刷して、地元有識者に配布して、追試を依頼した。 (2)原根来寺景観の復原 調査の進行により、根来寺の周辺よりもむしろ山東荘故地の方が覚鑁関係史跡・伝承が濃密に分布し、鎌倉仏や石造文化財なども含めて、根来寺の古態を伝える原風景が確認できた。したがって、山東荘故地について(1)と同等規模の調査を実施して、北側半分については荘園概況図を作成した。南側については、参詣街道を中心に総合調査を実施した。宝光寺旧地の調査も行なった。この成果については、伊太祁曽神社氏子惣会の機会に、地元むけの説明会も実施して、次年度にむけたヒアリングの会とした。 (3)伊太祁曽神社文書その他 文献調査については、(1)の調査地区に関して大庄屋系の近世文書の確認・一部翻刻を進め、(2)については、行方不明中の伊太祁曽神社について継続調査を依頼した。 (4)民俗祭礼調査 中世的な景観を復元する作業の一環として、伊太祁曽-丹生社の徒御行列、粥占い神事などに参加して、芸態調査を行なった。来年度はよりプリミティブな民俗祭礼を調査したい。
|