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2006 年度 実績報告書

近代日本文書学に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18520498
研究種目

基盤研究(C)

研究機関広島大学

研究代表者

小池 聖一  広島大学, 大学院国際協力研究科, 助教授 (70274024)

キーワード文学書 / 情報公開 / 歴史学 / 政策課程 / 日本近代史 / 日本政治史 / 公文書
研究概要

本年度は、文書学の延長線上にある文書館研究および文書学関係の調査および史料の収集・整理を行った。国立国会図書館憲政資料室・国立公文書館および防衛研究所図書館附属資料室等において文書学関係文書の収集を行うとともに、広島大学文書所蔵の大牟田稔関係文書および金井利博関係文書の整理と文書学に利用できる史料の収集を行った。具体的には、「秘」指定の文書学として、特に旧陸軍における文書における「秘」指定のあり方について法制的変化とともに意思決定を中心に関係文書を収集した。また、新聞記者のメモから記事にいたる過程に関する資料の収集を行った。具体的には、大牟田稔関係文書に記者メモが存在し、また、平岡敬関係文書に取材ノートが存在しており、これらの文書から、記事が書かれ、新聞紙に掲載される過程について分析するものである。この過程は、日本におけるメディア研究の基礎を形成するものであるとともに、新聞メディアが世論に与える影響度についても分析する素地を提供するものと考えている。本研究では、政治における大平正芳関係文書内の記者メモとも比較しつつ、分析を行う予定である。
さらに、文書学が存立理由の一つ根拠とするところの文書館について、大学史資料協議会総会の基調講演を行うとともに、大学文書館論を執筆し、『広島大学文書館紀要』第十号に掲載した。このなかで、日本が有している特異な史料状況、すなわち、公的文書が私的にも所蔵され、また、多様な私文書が存在している現状を指摘し、地域に存在する文書館の一つとしての大学文書館の制度設計を行うとともに、実際に広島大学文書館の活動を事例として分析した。本論文は、本研究にある公文書論および私文書論の一つの回答としての多様で、柔軟な、そして情報公開機関としてだけでなく、研究・教育に寄与する大学文書館像を明らかにするものである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 大学文書館論〜広島大学文書館を一例に〜2007

    • 著者名/発表者名
      小池 聖一
    • 雑誌名

      広島大学文書館紀要 10

      ページ: 5-20

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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