明治・大正期に作成された談話筆記や回想録を調査・収集し、内容はもとより地域や時代、あるいは人物や出身などの分析を重ね、総合的に考察する。談話筆記の対象となった人物の身分や経歴、社会的背景などの再検討を進め、それらをネットワーク化することで、談話筆記類に登場した人物の明治維新観やその裏面の解明が可能になる。明治22年に設立された史談会が出版した「史談会速記録」、温知会や維新史料編纂会などの各種の談話筆記や回想録の収集・検討を行い、さらに談話の聴取や編集・出版の中心となった人物・団体の活動と成果を考察し、その後の伝記編纂事業や明治維新観の形成に与えた影響を研究する。
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