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2008 年度 自己評価報告書

後藤新平にみる西洋公衆衛生思想の受容

研究課題

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研究課題/領域番号 18520524
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 日本史
研究機関大手前大学

研究代表者

尾崎 耕司  大手前大学, 総合文化学部, 准教授 (10309396)

研究期間 (年度) 2006 – 2009
キーワード衛生 / 行政 / イギリス / 19世紀
研究概要

研究代表者(尾崎)の問題意識は、行政というものの存在から、日本近代社会の歴史を再検討するということにあり、これを特に医療や公衆衛生に焦点を当てて分析をおこなおうと考えている。
本研究では、明治期の衛生官僚、特に後藤新平を具体的対象として取り上げ、彼が衛生思想を確立する上で強く影響を受けたといわれる、イギリスやドイツの衛生思想について検討をするのが当面の課題となる。
なかでも、後藤は、ドイツの衛生医官Louis-Pappenheim の著作を通じてイギリスの公衆衛生制度、特に1871 年創設のtheLocal Government Board(以下、LGB)と、その創設に尽力したイギリスの衛生家John-Simon の思想に注目しているそこで
(1) Louis-Pappenheim の著作を分析し、後藤新平が受容したものとしなかったものを検討すること。この点については、名古屋大学医学部に、Pappenheim の著作原本が残されているので、この閲覧・複写を国内調査として実施したい
(2) LGB やSimon、John-Lambert らその創設にかかわった人物、ひいてはこれらの動きの原点ともなったEdwinChadwick らによるGeneral Board ofHealth 設立(1848 年)にみられるようなイギリス公衆衛生行政の中央集権化の動きを検討すること。これは、Public Record Office や議会文書、University College London 図書館Special Collections 所蔵のChadwickPapers などに資料が残されているので海外調査を実施し、その分析を進めたいが、実際の作業となる。
(3) また、西洋公衆衛生思想についてはもう一点、イギリスPublic RecordOffice に収蔵される、国際的な伝染病流行に対して開かれた万国衛生会議の資料を分析し、国際的な伝染病予防や海港検疫の標準化の問題についても検討を加えたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 内務省医系技官・衛生局長2007

    • 著者名/発表者名
      尾崎耕司
    • 雑誌名

      『都市問題』後藤新平生誕150周年記念8月号特別増刊 98巻

      ページ: 10-11

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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