本年度は、昨年度に引き続き史料の収集、その分析に努めた。科学研究費を用いて『江蘇旬刊』『江蘇』『南通』『江蘇党務週刊』等のマイクロフィルムをプリントアウトし、その閲読を進め、必要とする記事の収集を進めた。 また、前年度に引き続き『中央党務月刊』『中央党務公報』の閲読を進め、『中央日報』も併せて読み進め、関係する記事を入手した。また、関連する文献であるところの『江蘇省志12(下)国民党志』や国民政府期の地方統治に関する研究文献を入手し、閲読し、国民党の地方統治・民衆統治に関する研究を積極的に進めた。 さらに、科学研究費を使用して上海図書館を訪問して「県各部組織及地方自治史料彙編」「呉県第二区公所耕作概況・民21年度」「最新区郷村自治法」「民国23年度如コウ県政紀要」「党民必読」「松江社会」「県政建設」などの関係史料を収集した。なお、その詳細な分析は2008年度に行う予定である。 そして、研究成果の一部分を別紙に挙げたように口頭報告を行い、単行本の一部分として発表した。また、上記の論考とは別に、同様に成果の一部分として「1920年代の江蘇省における地方自冶と地域エリートー-蘇社を中心として」という論考を執筆し、完成稿とした。これは今年度、紀要に投稿・発表する予定である。 また、本年度の研究費を用いて『新江蘇報』を購入した。次年度に精力的に閲覧する予定である。
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