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2007 年度 実績報告書

内蒙古東部における青銅器文化関係資料の調査に基づく先秦時代北方民族の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18520537
研究機関京都大学

研究代表者

吉本 道雅  京都大学, 文学研究科, 教授 (70201069)

研究分担者 吉本 智慧子  立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 教授 (70331105)
キーワード内蒙古東部 / 青銅器 / 先秦 / 北方民族 / 夏家店上層文化 / 敖漢旗 / 赤峰 / 寧城
研究概要

(1)昨年度の協定に基づき、敖漢旗博物館においては、夏家店上層文化を中心とする館蔵文物の整理、写真撮影、解説執筆を進めていたが、2007年9月にこの作業を基本的に完成し、およそ100件の画像および解説が、田彦国館長より研究代表者に送付された。従来未公開の資料群であり、『敖漢旗文物精華』に発表済みの資料とあわせて、DBのかたちに編集した。まずは冊子体の形態で、最終年度の研究報告書に掲載する予定である。
(2)昨年度に引き続き、敖漢旗を中心とする内蒙古東部地区の考古学諸文化について、夏家店上層文化を中心に整理を進めた。本年度はとくに、「農牧交錯地帯」における新石器〜初期鉄器時代の環境変化に対する研究状況に重点を置いた。このため、研究分担者1名にて2007年5月29日〜6月4日および8月20日〜9月7日の2回にわたって、中国農業大学(北京市)・内蒙古自治区博物館(フフホト市)・赤峰市博物館(赤峰市)・遼寧省博物館(瀋陽市)などにおいて関連資料の収集を行った。
(3)夏家店上層文化を文献に見える民族集団に比定する従来の諸研究を検討した。昨年度公刊した「史記匈奴列傳疏証」において、夏家店上層文化を山戎に比定すべきことを確認したが、本年度は東胡・貊について検討を進めた。東胡はかつて夏家店上層文化の担い手に比定されたことがあり、貊は十二台営子文化や夏家店上層文化の衰退後に敖漢旗地域に出現した鉄匠溝遺跡の担い手に比定されている。これらの説の根拠となる文献資料に対する包括的検討を進め、確実な知見の構築に務めた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 戦国期の易姓革命説2008

    • 著者名/発表者名
      吉本 道雅
    • 雑誌名

      中国古代史論叢 5

      ページ: 1-31

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 中国先秦時代の貊2008

    • 著者名/発表者名
      吉本 道雅
    • 雑誌名

      京都大学文学部研究紀要 47

      ページ: 1-36

  • [雑誌論文] 東胡考2008

    • 著者名/発表者名
      吉本 道雅
    • 雑誌名

      史林 91(2)

      ページ: 95-115

    • 査読あり
  • [学会発表] 睡虎地秦簡年代考-附論日本中国古代史研究的現状2007

    • 著者名/発表者名
      吉本道雅
    • 学会等名
      北京与京都-架設中日的知識橋梁
    • 発表場所
      北京大学歴史学系
    • 年月日
      2007-12-15

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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