研究課題/領域番号 |
18520544
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 下関市立大学 |
研究代表者 |
金子 肇 下関市立大学, 経済学部, 教授 (70194917)
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研究分担者 |
笹川 裕史 埼玉大学, 教養学部, 教授 (10196149)
水羽 信男 広島大学, 総合科学部, 教授 (50229712)
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キーワード | 中華民国 / 中華人民共和国 / 1949革命 / 地方行財政 / 地域 |
研究概要 |
1,行財政政策に視点をすえながら、1949年革命前後の政治的変動の内実を地域・地方の実態から明らかにするという研究目的に即して、3人のメンバーは四川省档案館にて档案史料の調査を行い、それぞれが研究分担にそった史料を収集した。これらの史料は、すでに収集済みの档案・新聞・雑誌・公報各種史料を踏まえながら整理中であるが、その結果は第二年度以降の研究に活用していく。 2.本研究計画にとって有益な政府档案のマイクロフィルム(戦後における国民党上海市政府の档案史料集:民国時期上海市政府全宗档案縮微巻行政活動(上))を購入した。 3.研究打合会及び諸々の研究会・学会の機会、あるいはメール等の通信手段を利用して、史料や関連する研究状況について可能な限り情報交換を行った(正規の研究打合会は1回)。 4.以上のような研究活動と並行しながら、研究代表者の金子は、1949年革命前後の中華民国から中華人民共和国に推移する統治体制について研究成果を公表するとともに、人民共和国成立初期の上海における税制検査・管理体制に関する基本的文献の整理・検討を進めつつある。また、研究分担者の笹川裕史は、49年革命前後の国民党政権と共産党政権との食糧徴発能力を比較検討し、政策課題・政策志向における両者の強い連続性を認めつつも、共産党政権が国民党政権より格段に強化された農村収奪能力を備えていたことを明らかにした。同じく研究分担者の水羽信男は、民主建国会を中小私営商工業者層の動向を反映した団体とみなし、三反五反運動をへて社会主義改造へと向かう共産党の都市商工業者政策に対する同会の認識と動静を跡づけた。
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