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2006 年度 実績報告書

敦煌・トルファン漢語文献の特性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18520550
研究種目

基盤研究(C)

研究機関(財)東洋文庫

研究代表者

土肥 義和  (財)東洋文庫, 研究部, 研究員 (10104746)

研究分担者 片山 章雄  (財)東洋文庫, 研究部, 研究員 (10224453)
キーワード敦煌トルファン学 / 漢語文献 / 胡語文献
研究概要

年度の初めに確定した研究計画にしたがって、平成18年度は、次の調査・研究を行った。
(1)サンクト・ペテルブルク東洋学研究所所蔵漢語文献microfilm(107リール)の『文献番号・コマ数対照一覧表(稿)』のデータベース化はほぼ完了した。
(2)上記(1)の「文献番号・コマ数対照一覧」のうち、既存の『俄蔵敦煌文献』(全17冊、19000余点)に収録されていない漢語文献(13リール)を、研究用材料として集積した。
(3)上記(2)の史料を内容別に分類・研究するために、研究協力者(池田温・氣賀澤保規・関尾史郎・伊藤敏雄・石田勇作・張螂麗諸氏)と合宿会議を開催した。(2006年9月28・29日)
(4)本研究が対象とする漢語文献(microfilmや複製写真)を補充するために、原文献を所蔵する中国の諸機関(旅順博物館・開封市文物管理委員会・龍門石窟研究院・北京大学図書館・中国国家図書館など)を訪問し、現物の調査と学術交流とを行い、北京大学歴史系においてはトルファン文書に関する新収情報を得た。(2006年12月21〜29日)
(5)個別研究として、土肥義和は、北京大学の栄新江教授より提供されたトルファン出土の武周期戸籍残巻(6断片、66TAM360:3)の鮮明な写真について、戸籍の作成年次や記載内容を検討して、唐代西州における均田制(給田制)の一側面を明らかにした。(「武周天授三年(692)西州高昌県戸籍の復元と考察」と題して、2007年4月21日に発表)
(6)個別研究として、片山章雄は、1995年に実見した1文書を含めて旅順博物館所蔵のトルファン出土物価文書を扱い、上記(4)の調査による再確認と新たな成果を得た。「胡」を冠する「胡粉」などの物品にも言及したが、いかに胡漢雑居の問題に繋がるかが課題である。(11.研究発表〔雑誌論文〕参照)

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 旅順博物館所蔵の大谷探検隊将来吐魯番出土物価文書2007

    • 著者名/発表者名
      片山 章雄
    • 雑誌名

      西北出土文献研究 4

      ページ: 73-78

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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