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2006 年度 実績報告書

第二次世界大戦期東ガリツィアにおけるユダヤ人・ウクライナ人関係の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18520561
研究種目

基盤研究(C)

研究機関金沢大学

研究代表者

野村 真理  金沢大学, 経済学部, 教授 (20164741)

キーワード民族問題 / ユダヤ人 / ガリツィア
研究概要

本研究の目的は、第1に、第二次世界大戦開始後にソ連の支配下に入った東ガリツィアでのウクライナ人・ユダヤ人関係の緊張化を当時の民衆の感情のレベルにまで立ち入って明らかにすること、第2に、独ソ戦開始直後の東ガリツィアでのウクライナ人によるポグロム発生のメカニズムを可能なかぎり解明することにおかれている。このうち第2の目的に関連して、2006年8月24日から2006年9月3日までウクライナのリヴィウに滞在し、ウクライナ国立中央歴史文書館、ウクライナ国立リヴィウ州文書館を訪問した。ウクライナ国立リヴィウ州共産党文書館は、現在、リヴィウ州文書館に統合されている。
訪問の目的は、6月22日の独ソ戦開始後のウクライナ民族主義者組織の動きを示す史料と、6月30日にリヴィウ入りした後のナチス・ドイツ側の動きを示す史料の探索であったが、リヴィウで発生した文書館史料の盗難・紛失事件の調査のため、すべての文書館が長期間にわたり閉鎖されるという不運に見舞われた。しかし数年前からコンタクトをとっているウクライナ国立中央歴史文書館の研究員の尽力により、1941年のウクライナ民族主義者組織に関する文書を集めた史料集と同時期のギリシア・カトリック教会府主教シェプティツキイの文書を集めた史料集、および上記のポグロムに関する記事を掲載した1942年発行の新聞Lemberger Zeitungのコピーを入手することに成功した。いずれもリヴィウ現地でなければ入手できない貴重な史料である。
帰国後、これらの史料の解読を進め、本研究期間終了時までにその成果を論文にまとめる予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 図書 (2件)

  • [図書] 中央ヨーロッパの20世紀(共著)2006

    • 著者名/発表者名
      野村真理
    • 総ページ数
      320
    • 出版者
      昭和堂
  • [図書] 東欧の20世紀(共著)2006

    • 著者名/発表者名
      野村真理
    • 総ページ数
      350
    • 出版者
      人文書院

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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