本研究は日米関係史のなかで、第二次世界大戦後から現在までの期間において、日本人とアフリカ系アメリカ人(アメリカ黒人)がどのような関係や交渉をもち相互影響を与えたかを実証的に明らかにし、さらには現状と課題を考察することを目的とする。日本史研究やアメリカ史研究、日米関係史、あるいは日米関係論研究でも、今まで本格的に扱われてこなかった重要なテーマである。まず既往の研究成果を調査、概観、分析する。その上で、戦前期や戦中期との事例比較も行いつつ、戦後から現在までの日本人とアフリカ系アメリカ人の関係を論じる。
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