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2006 年度 実績報告書

日本列島中部地域における農耕の成立過程の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18520582
研究種目

基盤研究(C)

研究機関静岡大学

研究代表者

篠原 和大  静岡大学, 人文学部, 助教授 (30262067)

キーワード考古学 / 中部地域 / 農耕形成期 / 稲関連資料 / 灌漑水田耕作 / 静岡清水平野 / 波及と定着 / ズレ
研究概要

本研究では、日本列島中部地域の農耕形成期における「稲作情報の波及と定着のズレの時期」の文化について分析をおこなう。このため、中部地域の弥生前期に併行する文化と中期前半期の文化を主たる対象とし、石器などの道具の組み合わせ、稲関連資料、遺跡の立地と周辺環境などのデータを収集し、評価のための基礎資料の作成をおこなっている。
平成18年度は、こうした資料収集のために静岡県内および愛知県、福井県、東京都等に出張して資料調査をおこなった。また、静岡清水平野におけるモデル構築を進めるため、丘陵部に展開する丸子佐渡山遺跡の一部である手越向山遺跡の発掘調査を実施し、竪穴住居と考えられる遺構を検出した。遺構の詳細な調査は平成19年度に持ち越すこととしたが、これが弥生時代前半期のものであるならば、これまで不明であった農耕形成期の居住形態に迫る発見となる。また、静岡清水平野周辺の瀬名遺跡、天王山遺跡、渋沢遺跡などについても資料調査を実施した。こうした調査を経て、この時期の生業形態の具体的なモデル構築を進めている。
一方、研究の基礎資料となる弥生時代関係図書や国内外の農耕関係図書を購入することができた。また、本研究に関する現在までの知見について、第8回考古学研究会東海例会で「静岡・清水平野における弥生農耕」と題する研究発表をおこなったほか、関連する集落と墓の関係(中部弥生時代研究会第12回例会)、土器の移動の問題(「異系統土器の出会い」研究会)について発表をおこなった。また、関連する駿河湾地方の土器の土器編年に関する論文2編を発表した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 静岡県における弥生時代の集落と墓2006

    • 著者名/発表者名
      篠原 和大
    • 雑誌名

      中部弥生時代研究会第12回例会発表要旨集

      ページ: 40-49

  • [雑誌論文] 東海系弥生土器の関東への移動2006

    • 著者名/発表者名
      篠原 和大
    • 雑誌名

      公開研究発表会「異系統土器の出会い-土器研究の新しい可能性を求めて-」要旨集

      ページ: 67-73

  • [雑誌論文] 太平洋側(静岡県)2006

    • 著者名/発表者名
      篠原 和大
    • 雑誌名

      考古学ジャーナル 554

      ページ: 25-28

  • [雑誌論文] 登呂式土器と雌鹿塚式土器-駿河湾周辺地域における弥生時代後期の地域色に関する予察-2006

    • 著者名/発表者名
      篠原 和大
    • 雑誌名

      静岡県考古学研究 38号

      ページ: 44-72

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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