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2006 年度 実績報告書

古墳時代社会の変容過程の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18520585
研究種目

基盤研究(C)

研究機関九州大学

研究代表者

岩永 省三  九州大学, 総合研究博物館, 教授 (40150065)

キーワード考古学 / 国家形成 / 古墳時代 / 社会構造
研究概要

1、本年度には主として集落から都市までを含む人間居住地集落関係の資料を収集した。各地の該当遺跡の報告書から、本研究の目的に必要な情報を網羅的に収集した。特に研究上重要な資料については、所蔵・保管先に直接出向いて、実測図作成・写真撮影などの手段で記録化した。人間集団編成とその集落における空間的レイアウトを研究対象とする諸学、すなわち文化人類学・民族学・民族建築学などにおける研究の成果を、事例研究は当然として、特に方法論のレベルで摂取するために、基礎的文献・論文等を日本語・外国語を問わず広く複写集成して内容を検討し、本研究への活用の方策を検討した。
2、本年度に収集した資料に基いて、集落構造に反映された人間集団の編成原理および集団間関係の変質とその原因についての分析を開始した。古墳時代の都市存否論を検討すべく、その比較対象としての弥生時代の集落構造、古代都城の構造についても検討した。弥生時代集落については、近年盛んな大規模環濠集落を都市と見る説について検討し、農耕市民都市概念の適用には注意を要すること、集住には2者を区別する必要があること、多職種共生を都市の要素と見ることには問題があること、農閑期分業概念は誤りで兼業と評価すべきこと、専業工人の認定方と数の算定法が杜撰であること、などを明らかにした。古代都城については、その中枢部たる宮城で国家的祭儀に用いられた建築群の中に見られる前時代的要素の残存状況について検討した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 国家形成の東アジアモデル2006

    • 著者名/発表者名
      岩永省三
    • 雑誌名

      東アジア古代国家論(単行本)

      ページ: 87-119

  • [雑誌論文] 大嘗宮の付属施設2006

    • 著者名/発表者名
      岩永省三
    • 雑誌名

      喜谷美宣先生古稀記念論文集(単行本)

      ページ: 343-355

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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