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2008 年度 自己評価報告書

古墳時代社会の変容過程の研究

研究課題

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研究課題/領域番号 18520585
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 考古学
研究機関九州大学

研究代表者

岩永 省三  九州大学, 総合研究博物館, 教授 (40150065)

研究期間 (年度) 2006 – 2009
キーワード考古学
研究概要

(1) 本研究の目的古墳時代の約350年間は、古代国家形成に向けての長い過程の後半に当たる時期であり、さまざまな社会変動が生起した時期である。本研究は、古墳時代の西日本を主対象として、集落や墓地の構造に反映される人間集団の編成原理と階層構成、土器様式の構造や伝播現象に反映される集団間関係と情報伝達系・物資流通系の様相、祭祀に反映される集団の価値観と社統合のあり方に着目し、それらの時間的・空間的変化を事象ごとに細かく分析する。そしてそれらの成果を総合することによって、当該期の社会全体の構造変化や集団間の政治的・文化的関係の変化相を具体的に明らかにし、国家の諸属性構築の前提が整えらた具体的過程、国家機構の形成を可能とした条件を解明することを目的とする。
弥生時代後期から古墳時代初頭にかけて、階層分化が十分に重層化しないままに地域的統合規模の拡大と信仰形態の変化が急速に進行し、5世紀後半には親族構造の変化を前提として、首長層が階級的に結集した擬制的な族制的集団を形成して中央や地方の統治機構の中核を形成し始めるとともに、被支配者層の中には後に徴税や徴兵の単位となる親族集団が析出し始めるという見通しが得られるが、この時期に生起した諸現象が、最終的に成立した古代国家の組織や形態にいかなる影響を与えることになったのか。本研究はそのような諸変動の全体的連関の把握を目指す。そのための基礎作業を文化要素ごとに考古学的方法で行い、得られた事実関係からの仮説の構築の段階で文献史学・文化人類学・民俗学・社会学・宗教学などの関連諸学の理論的および実証的な研究成果を積極的に援用し、最終的に異種文化要素による検証を行なう。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008 2006

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] 老司式・鴻臚館式軒瓦出現の背景2009

    • 著者名/発表者名
      岩永省三
    • 雑誌名

      九州大学総合研究博物館研究報告7号

      ページ: 11-33

  • [雑誌論文] 日本における都城制の受容と変容2008

    • 著者名/発表者名
      岩永省三
    • 雑誌名

      九州と東アジアの考古学(単行本)に掲載

      ページ: 469-493

  • [雑誌論文] 内裏改作論2008

    • 著者名/発表者名
      岩永省三
    • 雑誌名

      九州大学総合研究博物館研究報告6号

      ページ: 81-105

  • [雑誌論文] 大嘗宮の付属施設2006

    • 著者名/発表者名
      岩永省三
    • 雑誌名

      喜谷美宣先生古希記念論文集(単行本)に掲載

      ページ: 343-355

  • [雑誌論文] 国家形成の東アジアモデル2006

    • 著者名/発表者名
      岩永省三
    • 雑誌名

      東アジア古代国家論(単行本)に掲載

      ページ: 87-119

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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