研究課題/領域番号 |
18520592
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
松本 建速 東海大学, 文学部, 助教授 (20408058)
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研究分担者 |
秋田 かな子 東海大学, 文学部, 講師 (10212424)
宮原 俊一 東海大学, 文学部, 助手 (50297206)
伊藤 順一 独立行政法人産業技術総合研究所, 深部地質環境研究センター, 研究員 (60241494)
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キーワード | 考古学 / 土器破片 / 胎土分析 / 化学分析 / 縄文時代 / 平安時代 / 土地利用 / 粘土層 |
研究概要 |
【目的】 1.土器破片を資料(試料)として、各地の土地利用の歴史を描くための研究法の確立。第一には、土器の胎土分析的手法を用いて土器製作に利用した粘土層を特定したい。 2.上記研究法を、特別な装置・設備を用いずにおこなう観察・記録法を確立し、それを普及させたい。 【計画の実施】 1.試料の採取・収集 青森県上北郡、岩手県盛岡市、千葉県松戸市、長野県飯田市で粘土・土器試料を採取した。他に、北海道札幌市、千歳市、伊達市、八雲町、七飯町、神奈川県平塚市で土器試料の収集、観察をおこなった。 2.土器の鉱物分析の実施 北海道札幌市サクシュコトニ川遺跡、青森県上北郡上北町赤平(3)遺跡、同県上北郡奥入瀬町ふくべ遺跡、神奈川県平塚市王子ノ台遺跡の土器薄片の作成と観察を実施した。 3.粘土および土器の化学成分の分析の実施 (1)千葉県松戸市根木内城3遺跡内採取の粘土・・ICP-AESを利用 (試料の前処理のための施設および装置は、東海大学海洋学部海洋科学科設置のものを利用) (2)青森県上北郡上北町赤平(3)遺跡採取の粘土・土器・・波長分散型蛍光X線分析 (装置は明治大学理工学部応用化学科中村研究室のものを利用) 【研究成果】 1.今年度は、これまでの分析例と新データとを総合し、利用されていた粘土層がいかなる層であったかをほぼ明らかにできた。すなわち、縄文〜平安時代の人々は、遺跡周辺の白色系の粘土を利用していた可能性が高い。Mn(マンガン)の濃度が指標となる。 2.遺跡周辺の表層粘土が第四紀層である場合、どの地域であれ、利用された粘土層は、最終間氷期(約7〜12万年前)の水成堆積層である可能性が高いことがわかった。
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