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2006 年度 実績報告書

スウェーデン地誌教育にみる地理思想ー「ニルスの不思議な旅」をテキストとして

研究課題

研究課題/領域番号 18520601
研究種目

基盤研究(C)

研究機関茨城大学

研究代表者

村山 朝子  茨城大学, 教育学部, 助教授 (40375358)

キーワード地理教育 / 環境教育 / 地誌 / 地理 / スウェーデン / ニルスの不思議な旅 / セルマ・ラーゲルレーヴ
研究概要

本研究は,セルマ・ラーゲルレーヴ(Selma Lagerlof)の著作『ニルス・ホルゲルソンの不思議なスウェーデン旅行』(Nils Holgeerssons underbara resa genom Sverige)』を手掛かりに地理教育の本質的・普遍的意義を明らかすることを目的とする.研究初年度にあたる今年度は,同書の地理的内容を文献調査と現地調査によって解明することに重点をおいた.
国内においては,関連資料の収集・分析にあたるとともに,同書完訳者である香川節氏に数度にわたり面会し,香川氏のラーゲルレーヴ観,『ニルス』観についての聞き取りを行い,また児童文学の立場からの同書研究者らも交えて同書の意義について検討した.
海外研究調査は8月に実施した.アメリカ合衆国においては,同書の地誌的内容の地図教材化の方法を考察するため,サンジェゴで開催されたESRI User Conferenceの教育プログラムに参加した.また図書館,書店等においてアメリカ合衆国における同書関連文献の収集を行った.
スウェーデンにおいては,ストックホルムを中心に関連文献の検索,収集を行った.とくに王立図書館では,過去100年間にわたる関連書籍のほか学位論文を含む研究論文類を複数見いだすことができた.また古書店では原書1906/7年初版本を始め,ラーゲルレーヴ書簡集などの貴重本を入手できた.
またストックホルム,メーラレン湖周辺地帯,ヴェストマンランドの鉱山地帯,ファールン,スコーネ地方を中心に現地調査を行った.各地において関連資料を収集するとともに,同書に記載された地域をたどり,現況を調査し,詳細に記録した.現地調査により,本文では所在が明らかでなかった幾つかの施設や場所,ルートを特定することが出来た.なお収集したスウェーデン語文献については翻訳後,内容分析を行った.

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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