研究概要 |
(1)口頭発表 10月7-9日福井にて開催されたアフリカとアジアのモラル・エコノミーに関する国際研究集会に参加し、Crop Diversity Embedded in 'Moral Economy' : A Case in Malo, Mountain Farmers of Southwestern Ethiopiaと題した発表を行った。 ついで11月5日から9日にかけてタイのチェンライで開催された第十回国際民族生物学会(International Congress of Ethnobiology)に参加し、Increasing Diversity and Decreasing Diversity : Divergent Changes of Crop Diversity in Malo, Southwestern Ethiopiaと題した発表を行い、本学会のアジア代表の評議員に選出された。 1月27日に京都で開催された第46回民族自然誌研究会では『庭畑-家のまわりの農耕-の世界』というテーマで企画を担当し、当日は三人の発表者に対するコメントを行った。 (2)論文発表 2004年の第九回国際民族生物学会で同じセッションだった人たちを中心とした論文集へ5月に論文を提出した。その後も編集者と数次にわたるやりとりがあり、改稿を重ねたが、10月に受理された。論文のタイトルはWild Plants as Agricultural Indicators : An Avenue of Linking Ethnobotany with Traditional Ecological Knowledgeといい、論集はイギリスの出版社Berghahnより2007年中に刊行される予定である。 夏休み期間中に執筆した論文を9月に日本文化人類学会の学会誌に投稿し、12月査読者からのコメントを受けとり、改稿した後1月に再投稿し、2月に採択が決定した。タイトルは「作物資源の人類学:エチオピア西南部の少数民族における多様な作物の動態」といい、平成19年に刊行される号に掲載される予定である。 フィールドワークに関する論集の原稿を11月より執筆し、2月に編集者に提出した。これも平成19年度に昭和堂より刊行される予定である。 2003年にドイツ・ハンブルクで開催された国際エチオピア学会のプロシーディングスがようやく刊行され、私の論文も掲載された。 (3)その他 前期に非常勤講師として講義を担当した南山大学は文化人類学に関する文献を豊富に所蔵しており、文献資料の収集を積極的に行った。空中写真の分析についても8月に修得者より講習を受け、研鑽を積みつつある。
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