(1)口頭発表(国内学会、国際学会) 5月下旬に長崎で開催された日本アフリカ学会第44回学術大会において、エチオピア西南部の農耕社会マロにおける作物の多様性の動態について口頭発表を行った。 また7月1日から6日までノルウェーのトロンハイムで開催される第16回国際エチオピア学会(16th International Conference of Ethiopian Studies)で口頭発表を行った。1997年京都、2000年アディスアベバ、2003年ハンブルグにつぎ四回連続の参加発表であった。テーマはエチオピア西南部の農耕民マロに過去30年にわたり甚大な影響を及ぼしている牧畜民からの襲撃に関してであった。 (2)論文発表・執筆 昨年度執筆・投稿していた作物資源の動態に関する投稿論文が『文化人類学』誌に掲載された。 また作物資源のなかでもタロイモについて焦点をあてて詳細に論じた英語論文を執筆し、民族植物学の国際的な標準誌に投稿を行った(現在査読審査中である)。他に上記の国際エチオピア学会で口頭発表を行った内容を執筆し、同学会に提出した。これは近く出版されるProceedingsに収録される予定である。 またフィールドワークについて論じた学部生向けの共著が年度末に刊行された。 (3)現地調査 エチオピアに現地調査に行くことは時間の都合上できなかった。しかし夏に短期間ではあるが南信州で山村調査を実施した。また南インドにおいても同じく短期間ながら調査を行った。いずれも今年度も調査を継続していく所存である。
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