研究課題
特別研究促進費
平成18年度の研究活動は、代表者と分担者の成員で、定期的に研究会やワークショップを開催して、考察や作業を進めることを中心におこなってきた。4回にわたり埼玉大学および京都大学で開かれた研究会では、主に欧米における編集文献学やアーカイブズ学の現状が報告きれ、成員全員がそれらに関する最新の知識を習得するべく議論が繰り返された。また、日本ではまだあまり知られていないそれらの学問領域を、いかに日本に導入するかについての方策や戦略といったことも同時に練られた。なおこれらの議論は、研究会等という場のほか、メーリングリストという場ももうけて、積極的に常時展開が続けられた。こうした活動のなかから、文学デジタルアーカイビングをおこなうにあたっての基本的態度をめぐる見解が固まり、12月に同志社大学で開催された人文科学とコンピュータシンポジウムで、代表者の明星と分担者の内木がその成果を発表した。なお、このような理論的な考察と並行して、文学デジタルアーカイブ作成の実践の試みとして、とくにTEIの適用の検討を、代表者明星と分担者ウィッテルンを中心におこなっている。すでに、分担者以外の研究者も招いたワークショップを開いて、実際に夏目漱石のテキストを例にしたTEI適用実験を開始しており、その成果は来年度以降、論文等の具体的かたちをとって、発表していく予定である。
すべて 2006
すべて 雑誌論文 (4件)
情報処理学会研究報告[人文科学とコンピュータ] CH-70
ページ: 25-32
人文科学とコンピュータシンポジウム
ページ: 153-160
経営情報論ガイダンス(第2版)(佐原寛二編著)
ページ: 87-102
Electronic Textual Editing, edited by Lou Burnard, Katherine OBrien OKeffe and John Unsworth
ページ: 291-298