昨年度に引き続き、簡裁代理権を獲得して、それを行使している司法書士や、紛争関係者を対象として面接調査を実施した。調査を開始した当初と比べると、簡裁において司法書士が簡裁代理権を行使する件数が急増していることが統計的には確認されるが、面接調査によれば、司法書士が簡裁代理権を行使するケースの多くが、サラ金関係の事件になっていることが確認された。 司法書士が簡裁代理権の取得を目指していた当時には、優勝の法律相談に乗ることが可能になる等が期待されていたが、これらについては、必ずしも増加しているとは言えないように思われた。ただし、サラ金問題関係を始めとする債務整理などに関わる問題では、司法書士がかなりの業務をこなしている関係で、こうした問題については、現実にかなりの需要があるようである。 これまでの面接調査の結果では、司法書士が簡裁代理権を獲得した結果として、護方法的に優勝で法律相談に乗ることが出来るようになり、債務整理などの問題については、相談にかなり乗っているし、実際に簡裁で代理権を行使してもいる。だが、簡裁で扱われるそれ以外の事件についても、市民による司法書士の利用がどの程度進んでいるのかについては解明の課題として残った。
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