研究課題
基盤研究(C)
本研究では、法実践・法律学において行われてきた法的安定性と具体的妥当性を調和させる試みに対し、法律学を超えた普遍的・学際的な視点から総合的な分析を加えることに目標を定めた。服部は、生命倫理学などの応用倫理学における最近の決議論への注目の動向をより精緻に調査し、また大学院学生に協力を願い異なるタイプの医療機関におけるケア思考の実践を比較調査を行う一方で、ドイツ語圏の法律学的方法論において決議論的思考がどのように扱われているかを検討するため、法治国家原理の展開や立法理論におけるその展開、とくに連邦制改革でゆれるドイツのそれにも研究の照準を合わせ、ドイツ語圏の法律学的方法論の動向に詳しい法哲学者の著作や、応用倫理学関係の研究機関の発行する文献などをも併せて分析して、それらの成果を共著の著書や論文等に著わした。他方、亀本は、日本における法律学方法論の展開を、とくに民法学、それも民法学者の広中俊雄教授の著作を素材にして深く研究するとともに、法学方法論にかかわるこれまでの自身の研究成果を単著『法的思考』にまとめた。またとくに利益衡量論に注目して研究を進めて研究会等で報告をする一方、主に日本の法学・法哲学教育論に関連した業績にかかる研究を結実させて学会報告を行うとともに、現代正義論に関する考察にまで射程を拡げその成果を活用した。最後に、両名が連絡を取り合いつつ進めた研究の成果をとりまとめ、報告書を作成した。
すべて 2007 2006
すべて 雑誌論文 (16件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (4件)
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