研究課題/領域番号 |
18530016
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
生田 長人 東北大学, 大学院・法学研究科, 教授 (80333772)
|
研究分担者 |
稲葉 馨 東北大学, 大学院・法学研究科, 教授 (10125502)
渋谷 雅弘 東北大学, 大学院・法学研究科, 教授 (80216035)
牧原 出 東北大学, 大学院・法学研究科, 教授 (00238891)
仲野 武志 東北大学, 大学院・法学研究科, 准教授 (50292818)
西久保 裕彦 東北大学, 大学院・法学研究科, 准教授 (80419225)
|
キーワード | 国土保全 / 地峡環境 / 生物多様性 / 里山 / 里地 / 森林環境税 |
研究概要 |
研究第2年度に当たる平成19年度においては、昨年度に引き続き、里山の現地調査を行った。里山のかなりの部分が十分な管理がなされずに荒廃しており、違法な廃棄物の投棄がなされている実態や管理者の高齢化が原因で、荒廃直前の状況にある里山の視察、管理者へのヒアリングを行った。 また、全国の民有里山の管理者に対し、その管理の実態の把握と彼らの意識、直面している課題、支援の要望等の把握のためのアンケート調査を実施し、その集計・分析を行った。本調査においても、管理者の高齢化は深刻な問題として表れており、行政からの金銭支援を求める声が強く、支援無くしては近い将来管理水準の低下による荒廃を予想している者が極めて多い結果がみられた。また、荒廃を避けるための代替管理者、下流部の受益者の負担に対して積極的な意見が多かった。 また、都道府県の林野行政担当者から、民有林の管理のための国・地方公共団体からの助成支援制度がどのように運営されているかについての実態把握を実施した。 これらの結果に基づき、里山林の代替管理者制度・・・地域社会、市町村、NPO団体の三つを代替管理者と想定・・・についての法的検討を行った。
|