研究課題
基盤研究(C)
本研究は、異質な価値観や文化を有する個々人および諸集団の「共存」を旨とする「寛容」の理念を歴史的・思想史的に考察し直し、それを現代世界の対立を克服する新しい政治秩序と、それを基礎づける新しい社会規範とを考えるうえでの中心的な理念に位置づけることを目指したものである。「寛容」は本来、個と共同体との相互連関の中でのみ成り立つ理念であり、その意味で社会倫理を内に含んでいる。「寛容」を軸に自由主義の歴史と伝統を見直すことが極めて重要であることを、本研究は示した。
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