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2006 年度 実績報告書

司法府・行政府・立法府の戦略的相互関係

研究課題

研究課題/領域番号 18530098
研究種目

基盤研究(C)

研究機関学習院大学

研究代表者

福元 健太郎  学習院大学, 法学部, 助教授 (50272414)

研究分担者 坂本 孝治郎  学習院大学, 法学部, 教授 (50137890)
待鳥 聡史  京都大学, 法学研究科, 助教授 (40283709)
増山 幹高  慶応義塾大学, 法学部, 教授 (50317616)
キーワード戦略 / 裁量 / 司法 / 行政 / 立法
研究概要

全裁判官の経歴に関するデータ・ベースを構築した。これを用いて、9月開催のアメリカ政治学会で、福元・増山は共著論文を発表した。これは、裁判官の青年法律家協会への加入の有無が部総括への昇進を遅らせるとする先行研究に対して、分割母集団生存分析とマッチングの手法を用いるとそうした効果は見られないことを示した。
坂本は、立法と司法との関係につき、最高裁事務局裁判官の衆院・参院法務委員会への出席状況および質疑への答弁状況の頻度データを、それに歴代の最高裁総務局長の職歴一覧表を作成した。
7月開催の世界政治学会(IPSA)福岡大会で、福元は「不均質な選好による行政への委任:動学ゲーム・モデル」という報告を行った。立法府から行政府への委任は、最終的な司法府の判断を考慮に入れながら、なされる。従来は、立法府に政策情報がないことが委任の理由とされてきたが、ゲーム論を用いて、立法府の議員の選好が多様であることも委任をもたらすことを論じた。
福元が2月末に刊行した本では、次の3点を論じた。第1に、行政府から立法府への法案提出をめぐり、行政府が提出期限を過ぎると、立法府は法案を成立させないため、かえって行政府内の統合がうながされる。第2に、立法府内における衆議院と参議院との間で、議員構成と法案審議の両面において違いは見られなかった。第3に、定足数は遵守されておらず、野党の国対戦術として利用されるに過ぎない。
待鳥は、日本の地方政府を素材として、行政府と立法府の部門間関係が政策選択に与える影響について分析を進めた。その成果は、来年度にも共著書として刊行される見通しである。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 参議院に存在意義はあるか2006

    • 著者名/発表者名
      福元 健太郎
    • 雑誌名

      中央公論 121年12号

      ページ: 230-69

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 主観的な政党優位論の客観的な資源的基盤2006

    • 著者名/発表者名
      福元 健太郎
    • 雑誌名

      日本政治 変動の30年 : 政治家・官僚・団体調査に見る構造変容(村松岐夫, 久米郁男編)(東洋経済新報社)

      ページ: 119-33

  • [雑誌論文] Book review, The State of Civil Society in Japan. Edited by Frank J. Schwartz and Susan J. Pharr.2006

    • 著者名/発表者名
      Kentaro Fukumoto
    • 雑誌名

      Journal of East Asian Studies 6:1

      ページ: 313-315

  • [図書] 立法の制度と課程2007

    • 著者名/発表者名
      福元 健太郎
    • 総ページ数
      230
    • 出版者
      木鐸社

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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