研究分担者 |
吉野 孝 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (00158487)
川岸 令和 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (10224742)
谷澤 正嗣 早稲田大学, 政治経済学術院, 助教授 (20267454)
古矢 旬 北海道大学, 法学研究科, 教授 (90091488)
川出 良枝 東京大学, 法学政治学研究科, 教授 (10265481)
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研究概要 |
(研究会)第1回(06年7月4日)報告:「デューイの政治思想におけるアメリカ例外論の振幅と持続」討論:古矢旬。第2回(06年12月11日)報告:松本礼二「啓蒙と全体主義再考-Zeev Sternhell, Les anti-Lumieres du XVIIIe siecle a la guerre froide (Fayard, 2006)をめぐって」。前者においては20世紀のアメリカニズムの諸問題、後者においては全体主義と啓蒙の関係を検討した。どちらも、18,9世紀の歴史的経験を20世紀がどう解釈したかという問題であり、トクヴィル復興がどちらの論点にも関係している点で、本研究の課題と密接に関わるテーマである。 (個人研究)研究代表者(松本礼二)は、06年8-9月、パリ政治学院で在外研究の機会を得、20世紀フランスのアメリカ論、とくにアンドレ・シークフリートの政治思想、また、現代フランスのアメリカ観とトクヴィル解釈の問題について研究した。これらの問題について、Denis Lacorne, Lucien Jaume, Francoise Melonioなど、フランスの研究者と有益な討論を行い、資料調査に協力を得た。07年3月には再度パリ政治学院に出張し、アジア研究センターにおいて"Tocqueville et le Japon"と題する講演を行った。このフランス語講演のもととなった英語論文"Tocqueville and Japan"は近く出版されるA.Craiutu & S.Gellar (ed.) Tocquevillian Analytics (Lexington Press)に収録予定である。研究分担者各自の研究実績は業績リストに譲るが、三浦信孝によるフランス共和主義の再検討は本研究課題に直接関わる仕事として重要である。
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