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2007 年度 実績報告書

北アイルランドにおける紛争処理に向けた和平モデルの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18530108
研究機関立命館大学

研究代表者

南野 泰義  立命館大学, 国際関係学部, 教授 (60268141)

キーワード北アイルランド / ナショナリズム / ユニオニズム / 政治的暴力 / パワーシェアリング / カトリック / プロテスタント / IRA(アイルランド共和軍)
研究概要

本研究は、これまでの11年にわたって蓄積された研究を踏まえたものであり、北アイルランドでの現地調査をもとに、武力行使をともなう紛争を予防、回避、そして平和的手段によって解決し、さらに長期的展望として、公正で共存可能な民族間関係を構築していくための原則と政策形成の方法を開発することを目的としている。今次研究の研究目標は、現地調査をもとに、(1)プロテスタント系政治団体、とくにUUPとDUPの和平合意反対派の政治姿勢とその支持母体の動向を明らかにし、(2)1998年和平合意以降のプロテスタント系住民とカトリック系住民との間に存在する地域的な分離傾向と職種上の種別化などの社会的諸問題への影響について解明することにある。
平成19年は、9月24日より本研究のいっそうの精密化を図ることを目的に、英国・ロンドン大学LSEのジョン・ハッチンソン博士の下で、研究を進めた。平成19年度は、1月29日より現地調査を開始し、ベルファスト市およびロンドンデリー市において、カトリック系住民およびプロテスタント系住民の隣接居住地域に見られる地域的な分離傾向と職種上の種別化などの実態について集中的に調査した。とくに、平成19年度は、この2年間の現地調査から得られた研究成果の公表に向けた作業に集中した。成果をまとめるにあたって、平成19年度10月〜翌年3月まで、ジョン・ハッチンソン博士を中心とした英国ナショナリズム学会(ASEN)のワークショップに参加し、研究内容についての意見交換を断続的に行い、これまでの研究成果について中間的な総括を行った。したがって、平成19年度は雑誌論文等への研究成果の発表は行わなかった。次年度には、今次の研究内容をまとめて出版し、社会的な評価を問う予定である。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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