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2006 年度 実績報告書

紛争後社会の自立と再興に関する比較研究:21世紀国際社会における国家と国際秩序

研究課題

研究課題/領域番号 18530113
研究種目

基盤研究(C)

研究機関九州大学

研究代表者

柄谷 利恵子  九州大学, 比較社会文化研究院, 助教授 (70325546)

研究分担者 永野 孝行  獨協大学, 外国語学部, 助教授 (30306261)
堀 芳枝  恵泉女学園大学, 人間社会学部, 准教授 (30386792)
キーワード紛争後社会 / 自立 / 再興 / 責任主体 / 比較政治
研究概要

本年度は研究初年度のため、知識の蓄積に重点を置いた活動を行った。6月に打ち合わせ会を開催した後、計3回の研究会(10月、12月、2月)を開催した。第1回目はアフリカ、第2回目は東南アジア、第3回目は紛争後社会についての理論研究の状況をテーマに、計5人の講師を招きそれぞれ最新の研究動向について知見の提供を受けた。具体的に第1回目の研究会では、アフリカ協議会代表理事・林達雄氏から「アフリカ紛争後の社会と交際支援:紛争と紛争後の病理、予防・治療・ケア」という題で、アフリカ一般における紛争要因と紛争後社会のNGOの活動についての発表を受けた。また神戸学院大学・杉木明子助教授は、「北部ウガンダにおける紛争と子ども兵の社会復帰」についてご講義くださった。第2回目の研究会では、「紛争後社会の復興とNGO活動:ビルマの事例」という題で、恵泉女学園大学・非常勤講師の田辺寿夫氏からご自身のビルマでの活動について詳細な現状報告を受けた。先の2回の研究会では実証研究における最新動向についてのご教示を得たので、第3回目の研究会では理論的展開について恵泉女学園大学・上村英明助教授およびJVC・高橋清貴氏に報告していただいた。上村助教授は「『紛争後社会』という概念を考える試み」という題で、「紛争後社会」という概念の出自・展開について話された。一方高橋氏は、カンボジアにおけるJVCの活動を通じて、「平和構築とアクターの役割についての考察もについての報告をなされた。以上の研究会では研究グループ構成員および報告者だけでなく、それぞれのテーマに関心のある院生や研究者の方々にも広く参加を募り、活発な会となるよう努めた。なお研究グループの構成員である柄谷は、以前からの研究関心であった人の国際移動の管理との関連で、移民・難民の保護と地域間協力をテーマに、ASEMの活動に焦点をおいた論文を発表した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 図書 (1件)

  • [図書] "A 'Responsible' EU, Mulinational Migration Regime and the Case of ASEM", A Responsible Europe? : Ethical Foundations of EU External Affairs2006

    • 著者名/発表者名
      Rieko Karatani(Hartmut Mayer, Henri Vogt, (eds.))
    • 総ページ数
      256
    • 出版者
      Palgrave

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2018-05-09  

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