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2008 年度 実績報告書

新聞広告・読書欄にみる東南アジア域内世論の相互「反響」モデル構築

研究課題

研究課題/領域番号 18530114
研究機関佐賀大学

研究代表者

山崎 功  佐賀大学, 文化教育学部, 准教授 (60267458)

研究分担者 糸林 誉史  文化女子大学, 服装学部, 准教授 (60301834)
キーワード新聞広告 / 世論 / 出稼ぎ労働者 / イスラム / 華人 / 域内格差 / 国際研究者交流 / インドネシア:シンガポール:マレーシア
研究概要

エスニシティの観点からマレー系ムスリム集団と華人系集団の問題、インドネシアと東ティモールの関係、社会階層的な見地から出稼ぎ者集団と域内経済格差の問題に焦点をあて、これらの問題が多層的に交差していると考えられる個々の現実の事件・事例としてとりあげ調査研究を行った。具体的には、インドネシア、マレーシア、シンガポール、東ティモール4カ国を中心に、インドネシアからマレーシア・シンガポールへの出稼ぎと観光問題、インドネシアと東ティモールの和解と域内経済問題などをめぐる世論動向の分析を試みている。
特にインドネシア人出稼ぎ者の差別的処遇、華人・東ティモール人差別をめぐる各国間の緊張が領土紛争、スポーツ競技、観光地などでのいざこざを契機にいっきに顕在化・扇情化する世論の連関・反響過程が各国新聞メディアの分析とすり合わせによる各国・各地域世論の国内・域内「相互反響」動向の追跡分析を通して明らかになりつつある。なお、ソーシャル・キャピタルとの関連から在外外国人社会(邦人社会)の問題については、各国の対日世論に着目しつつ、調査を継続中である。とりわけ研究分担者の主導によりメデイア人類学的方法論をもとに質的分析および内容分析手法の導入がはかられたことにより、「相互連関」を動的・立体的に把握するためのモデルの完成と精緻化に向けた討議が現在も続けられている。
以上の研究実施を踏まえ、2009年1月、とりまとめた研究の成果還元と研究交流のためのミニワークショップを海外連携研究拠点(ガジャマダ大学)で開催した。さらに研究代表者、分担者らは2009年4月現在、本研究の方法論、構築した相互連関モデルの総括を継続、成果執筆に着手している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 文化資源とデジタルアーカイブス2009

    • 著者名/発表者名
      糸林 誉史
    • 雑誌名

      『人文・社会科学研究』文化女子大学 第17集

      ページ: 59-69

  • [雑誌論文] レッド・ツーリズムとは何か-中国の革命聖地観光について2009

    • 著者名/発表者名
      舛谷 鋭
    • 雑誌名

      『暮らしと観光--地域からの視座-』(立教大学観光研究所) 20090300号

      ページ: 141-150

  • [雑誌論文] 近代アジアナショナリズムの『分裂』と前近代的『父権性』の復興--東ティモールとアジアの今後の展望にかえて2008

    • 著者名/発表者名
      山崎 功
    • 雑誌名

      佐賀大学文化教育学部研究論文集 第13集第1号

      ページ: 275-286

  • [図書] 第3章「発展途上国における経済グローバル化の衝撃」田中豊治、浦田義和編『アジア・コミュニティの多様性と展望』2008

    • 著者名/発表者名
      シティ・ダウラ・コリアティ分担単著 山崎功訳
    • 総ページ数
      264
    • 出版者
      昭和堂

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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