研究概要 |
人間の認知と行動に対するミクロ的アプローチでは、アンケートと脳計測、人的資本、成長、国際経済と自己組織化に対するマクロ的アプローチでは、マクロ動学モデルを地域間や多国間モデルに拡張し、均衡経路が多数出現する不決定性の問題、多くの主体や、より多くの種類の資本財が存在することで生じる、高次元における動学の更なる分析を行った。前者は、千葉大学外池光雄教授と、後者は、マルセーユ大学のAlain Venditti教授、New York大学のJess Benhabib教授、コーネル大学のTapan Mitra教授との共同研究によるものである。なお、西村和雄は、2006年7月に京都大学で差分方程式の数学と応用についての国際会議を主催し、講演を行った。2007年2月には、東京で経済理論の国際会議を開催した。また、国際学術専門誌の、Economic Theory, The Japanese Economic Theoryの特集号を編集し、出版した。Journal of Mathematical Economicsの特集号の編集を終えて、出版を待っている段階である。更に、有斐閣から「経済心理学」を編集し、出版する予定である。慶応大学と共同で発行した日本国際的学術誌International Journal of Economic Theoryは、第2巻の4号を出版し、第3巻の第2号の編集を終えたところである。また、いくつかの論文を国際雑誌に発表した。
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