研究課題
基盤研究(C)
本研究は,第1に,1830年代のイングランド銀行の通貨調節の手段であったパーマー・ルールに対して,ギルバートとトゥックがどのようにそれと対峙したのかを分析した。とくにイングランド銀行の公開市場操作が貨幣市場に及ぼす影響について両者を比較した。第2に,トゥックは1825年恐慌の原因を貨幣資本の所有者による投機であると論じた。本研究は貨幣資本が貨幣市場での国債とリスクの高い証券との間の利子率格差にもとづいて恐慌をもたらす「貨幣資本の波及的移動論」のメカニズムを解明した。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)
経済学史研究 51,1
ページ: 36-59
立教経済学研究 62,4
ページ: 101-126