研究概要 |
(1)東アジア地域経済統合 2006年度には、中国がインドと並んで世界経済に台頭し、日本を含む近隣諸国に大きなインパクトを与えたといえる。そのため、中国に2度出張し、東京での日中対話に参加した。まず、8月6-7日に大連で開催された国際二宮尊徳思想学会の第3回隔年学術大会に参加し、討議に積極的に参加した。次に11月7-8日には、天津で開催された南開大学日本研究院主催国際学術シンポジウム「東アジア地域統合の進展及び地域協力」に参加し、「東アジア共同体の形成とグローバル組織・フォーラムの活用-エネルギー協力を軸に-」を発表し、討議に積極的に参加した。そして、1月23-24日に日本国際フォーラム、グローバル・フォーラム、中国現代国際関係研究院、国家開発改革委員会能源研究所が東京で共催した「日中対話:日中関係とエネルギー・環境問題」にパネル参加した。関連する発言をグローバル・フォーラムの政策掲示板『議論百出』に4週間ごとに投稿し、議論を重ねている。 (2)日本の国際経済学史 国際経済学者の赤松要氏(1896-1974)について調査・研究を進めた。12月に高弟の小島清氏に、2月に佐藤隆三氏(中山伊知郎氏の弟子、赤松氏が一橋大学経済学部長をしていた時に学部生として在学)にインタビューし、関連資料も提供していただいた。中山伊知郎氏の弟子の一人である堀田一郎氏には、国際経済協会(International Economic Association)蒲郡円卓会議(1960年、テーマ「東アジアに重点をおいた経済発展」)に関する重要資料を送っていただいた。また、西沢保氏との共同で_New Palgrave : A Dictionary of Economics_用エントリー'Japan, Economic in'を執筆し、国際経済学、新古典派経済学、一般均衡論などのパートを担当した。
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