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2008 年度 実績報告書

文化活動が地域の経済的な活性化に及ぼす影響及びその方策に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18530167
研究機関東京芸術大学

研究代表者

枝川 明敬  東京芸術大学, 音楽学部, 教授 (60272283)

キーワード観光 / 地域文化活動 / 経済波及効果 / 文化資源 / 地域づくり / 地域の精神文化
研究概要

本研究では,地域の文化活動(地域の創造的,精神文化からの発露が大きい)と地域の経済活動との関係を地域活性化という観点から想起し,文化面から見た地域活性化の可能性を探り,地域政策の提言を行う.そのため,全国における文化・民俗等の文化資源(活動)を把握し,それが経済的な観点から活性化に繋がっている地域やこれからの可能性がある地域等に着目し,地域に息づく古来の歴史・文化・民俗,さらには新規な創造行為として精神活動の発露である文化活動を発見し,それが当該地域での経済的な活性化につながるとの仮説を検証する.以上の目的を達成するため,20年度は研究の最後の年度なので,最終総括,補助調査等を行い具体的には,下記の研究を行った.
18,19年度に行った調査内容と作業方針の確定を受け,地域活性化が成功している事例の事例集と地方公共団体への政策提言を中心に研究を進めた.
(ア)成功事例収集と整理
(イ)文献調査と既存データベースの分析
(ウ)地域の精神文化を生かした地域活性化への政策提言と方策展開
その結果,文化事業には経済的な効果以外に,社会的な効果が存在することが改めて確認できた.社会的波及効果には,文化活動それ自体がもたらす効果と鑑賞者・参加者と地域との交流がもたらす効果とがある.一般的には,前者の効果として,開催地が国内外に向けて文化情報を発信させることにより,当該地域のイメージアップや環境整備が行われやすいことが挙げられ,また最近では地域住民による核となる文化資源の発掘によって,地域の誇りを作り出す効果も認められている.後者として,文化水準の向上,情報交換などの面でのレベルアップや新たな文化の創出,街づくりなどが推進されるといわれる.
以上の観点から見ると,文化事業が実施されることにより,「人づくり」「地域づくり」が地域でも行われ,社会的な効果は見られるともいえようが,この推定を証明するためにさらに他地域との比較検討等必要である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 「地域の精神文化」を基礎とした地域文化活動及びそれによる地域活性化の状況に関する研究2008

    • 著者名/発表者名
      枝川 明敬
    • 雑誌名

      地域学研究 37巻3号

      ページ: 451

  • [雑誌論文] 地域文化活動の効果と今後の文化活動の在り方2008

    • 著者名/発表者名
      枝川 明敬
    • 雑誌名

      文化情報学 15巻1号

      ページ: 1

  • [雑誌論文] 地域文化活動の効果と今後の文化活動の在り方に関する研究2008

    • 著者名/発表者名
      枝川 明敬
    • 雑誌名

      地域学会第45回年次大会学術論文集CDROM版 (CDROM版のため)

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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