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2007 年度 実績報告書

バイオ燃料の大規模生産に対する環境経済学的分析:社会メタボリズム型モデルの応用

研究課題

研究課題/領域番号 18530178
研究機関徳島大学

研究代表者

真弓 浩三  徳島大学, 総合科学部, 授教 (40253182)

キーワードバイオ燃料 / 自立的技術 / エタノール / エネルギー分析 / 環境負荷
研究概要

次の4つの基準(criteria)について、それぞれの基準に属する複数の指標(Indicators)を選択し、それらを利用して、総合的評価を試みた。
1.規模なバイオ燃料生産を実行するためには、労働投入量がどの程度必要になるのか?
先進国の現在のエネルギー消費水準を満足するためには、平均エネルギー消費(総エネルギー消費量を、人口に8,760時間を掛けたもので割った値)の1000倍を超えるエネルギー生産性を実現する必要があるのである。バイオ燃料が自立的であるためには不可欠な条件である。また、現在の先進国では人口の半分しか経済的活動に従事していないこと、余暇時間の拡大により、総時間の20%しか経済活動に利用されていないことなども考慮しなければならない。
2.大規模なバイオ燃料生産を実行するためには、どの程度の土地が現在使用されている産業分野と競合するのか?
先進国においては、本来は土地生産物であったものが、工業生産によって生産されている事実が忘れられる傾向にある。例えば、多くの窒素肥料は化石燃料により生産されているが、それをバイオ燃料で生産するようになれば、人口の3分の1の食料生産に必要な窒素肥料が不足するといわれている。土地利用の制約がどのようなものになるか定量的に分析した。
3.大規模なバイオ燃料生産の環境負荷への影響はどのようになるか?
地球温暖化の影響を食い止めるために、バイオ燃料の生産を促進するのが得策であるという意見もあるが、バイオ燃料の生産から、消費、廃棄のすべての段階においての環境負荷ライフサイクルアセスメントが必要である。上記の基準とのかかわりの中でこの基準を考察した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] On China's exosomatic energy metabolism2007

    • 著者名/発表者名
      Jesus Ramos-Martin
    • 雑誌名

      Ecological Economics 63

      ページ: 174-191

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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