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2006 年度 実績報告書

POSデータを用いたミクロ計量経済分析

研究課題

研究課題/領域番号 18530186
研究種目

基盤研究(C)

研究機関大阪府立大学

研究代表者

石垣 智徳  大阪府立大学, 経済学部, 教授 (20254443)

研究分担者 荒木 長照  大阪府立大学, 経済学部, 教授 (50214789)
中山 雄司  大阪府立大学, 経済学部, 助教授 (20326284)
キーワードPOSデータ / ミクロ計量経済学 / ベイズ統計学
研究概要

本年度は,音楽CD販売店の顧客id付POSデータ(期間:2002年11月〜2003年12月)を用いた分析を行った。具体的には、顧客の音楽CDの購買枚数は予算制約付効用最大化の結果として決まると定式化し,それに基づいて個別顧客の音楽ジャンルに関する選好パラメータを推定した。そして,その結果を店舗のカテゴリー・マネージメントに応用した。この研究と直接関連する先行研究はヨーグルトの複数のフレーバーに関する選好を分析したKim, Allenby and Rossi (2002) Marketing Scienceである。原データでは23あったジャンルをJ-POP,洋楽,ダンス,クラシック,その他の5ジャンルに統合した上で,各顧客の購買履歴データ(アルバムの購買枚数)を月別に整理したところ,顧客の音楽ジャンルに関する選好の多様性が明らかになった。例えば,洋楽のCDしか購買していない顧客もいる一方で,1ヶ月に最大で4ジャンルのCDを購買している顧客もいた。このような異質な選好に対処するため,顧客別の効用関数を設定して,制約付最適化のためのカルーシュ=クーン=タッカー条件に基づく尤度関数を構成し,月別で6回以上購買した2店舗の顧客の音楽ジャンルに関するパラメータを,階層ベイズモデルを用いて推定した。そして,これらの顧客の購買履歴と整合的な推定結果を得た。次に,カテゴリー・マネージメントの一環として店舗で扱う音楽ジャンルを減らすが,そのお詫びのためのクーポンを顧客に配布するという仮想的な計画を考えた。なお,この研究内容については2006年6月にウィーンで開催された国際学会use R!2006および同年11月に青山学院大学で開催された日本マーケティング・サイエンス学会第80回研究大会にて報告した。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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