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2007 年度 実績報告書

トヨタ自動車における生産システムの国際移転パターンの進化に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 18530191
研究機関法政大学

研究代表者

公文 溥  法政大学, 社会学部, 教授 (50061239)

キーワードトヨタ生産方式 / 生産システム / 国際移転 / ハイブリッド / トヨタ自動車 / JIT / 自働化 / 技能形成
研究概要

本研究の目的は,トヨタ自動車の海外工場を対象として,トヨタ生産方式の海外移転の進化について明らかにすることである。トヨタ生産方式はJITと自働化の二本柱で表現されるが,現場従業員の技能がそれらを機能させる上で決定的に重要である。平成19年度の調査研究の課題は,欧州における現地工場の調査であった。
平成19年度は,トヨタ自動車の欧州地域統括本社とフランス工場を訪問した。前者ではトヨタ自動車の欧州生産戦略についてインタビューを行い,資料を提供していただいた。トヨタ自動車はイギリスにトヨタ生産方式の教育訓練を行う施設を設立し,欧州全工場への技術の移転を推進しており,成果をあげている。後者では,フランス工場におけるトヨタ生産方式の移転状況について,インタニューと工場見学を行った。フランスでは,労働時間の規制が厳しいもとで,3組3交代制を導入することで必要な生産量を確保していた。また,技能移転に関しては,教育訓練を徹底し,賃金において査定を導入することで,従業員に技能レベルの向上を促していた。昨年度の研究成果とあわせていうと,トヨタ生産方式のうちJITは最も移転が容易であり,そして品質管理を工程で自動的に管理する「自働化」は,現場従業員の技能レベルに依存するものであるが,国際競争に必要な品質レベルを実現する従業員の技能レベルは実現した,と評価できる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] Toyota Motor'sPlant Operation in Czech Repubhc and Turkey2007

    • 著者名/発表者名
      公文 薄
    • 学会等名
      GERPISA
    • 発表場所
      パリ、Ministere de la Recherche
    • 年月日
      2007-06-21
  • [図書] Japanses Hybrid Facytories:A Comparison of Global Production Strategies2007

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi Kumon(co-author)
    • 総ページ数
      xxii+280
    • 出版者
      Palgrave Macmillan

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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