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2008 年度 実績報告書

産業クラスターの発展とグローバル・リンケージ-台湾と中国のIT産業比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 18530194
研究機関(財)国際東アジア研究センター

研究代表者

岸本 千佳司  財団法人国際東アジア研究センター, 研究部, 上級研究員 (70334026)

キーワード産業クラスター / 半導体産業 / 台湾 / 長江デルタ
研究概要

H20年度は本プロジェクトの最終年度であり、過去の研究成果の一部が、書籍の一部として出版された(山崎朗編著『半導体クラスターのイノベーション-日中韓台の競争と連携-』中央経済社、「第4章台湾の半導体クラスター」、「第6章東アジア半導体クラスターの地域事業環境比較」)。また本プロジェクトの派生的研究である日本(主に九州)の研究成果も出版された(『東アジアへの視点』国際東アジア研究センター2009年3月号、「グローバル経済時代の九州半導体関連装置・部材産業」)。
台湾に関しては、「産業クラスターの発展と企業の戦略-台湾IC産業の事例研究-」(国際東アジア研究センターWorking Paper Series Vol,2009-07)が出版された。本論文では、新竹科学工業園区を中心に形成された半導体産業クラスターにおける企業間関係(分業・協力関係と競争環境の両面)と当該地域に特徴的な企業の戦略との関連・相互作用に注目し、これら2つの要素間の相互作用が効果的に働き、台湾企業と当該地域の発展ダイナミズムの向上に帰結したことが示された。
中国に関しては、2008年8月の後半に約2週間、長江デルタ地域(主に上海、蘇州)で中国系・日系の半導体関連企業(および団体)14社への聞取り調査を追加的に実施した。これまでの中国での調査結果と合わせて、「中国長江デルタ地域における半導体産業の発展-企業間関係と競争力の源泉-」(仮題。内部報告書)を執筆した。同地域は中国国内最大の半導体産業集積地であり、台湾と類似の水平分業体制が形成されている。しかし、各工程間のアンバランス(設計業が弱く、後工程部門の比重が大きい)や外資系企業への依存度の大きさなどの問題があり、地場企業を主体とする国内(域内)の産業連関が未成熟であることも判明した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] グローバル経済時代の九州半導体関連装置・部材産業2009

    • 著者名/発表者名
      岸本千佳司
    • 雑誌名

      東アジアへの視点 2009年3月号

      ページ: 41~52

  • [学会発表] 台湾の半導体産業クラスター:ビジネスモデルと企業間関係の連動2008

    • 著者名/発表者名
      岸本千佳司
    • 学会等名
      国際ビジネス研究学会
    • 発表場所
      岡山大学
    • 年月日
      2008-10-26
  • [図書] 半導体クラスターのイノベーション-日中韓台の競争と連携-2008

    • 著者名/発表者名
      山崎朗編著/(財)九州経済調査協会・(財)国際東アジア研究センター編
    • 総ページ数
      266
    • 出版者
      中央経済社
  • [備考]

    • URL

      http://www.icsead.or.jp/

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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