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2006 年度 実績報告書

中進工業国としての中国・ブラジルにおける技術革新と産業集積に関する実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 18530205
研究種目

基盤研究(C)

研究機関神戸大学

研究代表者

濱口 伸明  神戸大学, 経済経営研究所, 研究員 (70379460)

研究分担者 亀山 嘉大  (財)国際東アジア研究所センター, 研究員 (30373210)
キーワード産業集積 / 経済発展 / 中進工業国 / 中国 / ブラジル / 技術革新
研究概要

本研究では、3年間を予定している研究期間の初年度に当たる18年度に、技術革新行動に産業集積が外部経済性を与えているという仮説を検証するために、アンケート調査によるデータ収集を行った。アンケート票作成の過程では、この分野の研究で実績のある韓国・成均館大学経済学部のHoYeon Kim助教授を招いてワークショップを行い、研究助言を受けた。調査対象として予定していた北京の海淀区の中関村地区とブラジルのサンパウロ市に加えて、Kim助教授の支援を受けて韓国の大徳研究団地でも調査を行うことができた。それぞれの地域について約200人の研究開発に係わる研究者からアンケートの回答を得ることができた。今後この調査結果を整理して、統計分析を行う予定である。この活動の一方で濱口は技術革新と産業集積に関する理論面でのサーベイと発展的研究を行い、その成果の一部をKobe Economic & Business Reviewに論文として刊行した。この論文では経済発展の初期段階では技術開発拠点形成を行って重点的に特定地域を育成したうえで、のちに知識労働者のネットワーク化を伴った地域分散化政策を取ることが有効であるという結果を導いている。ブラジルについて行った実証研究(『ラテン・アメリカ論集』掲載)では、発展している都市は特定産業に特化した知識外部経済を活用してきたことがわかった。亀山は以前行った「東アジアにおける産業クラスターの国際比較」の調査結果を含む著書を刊行し、日中韓のIT関連企業間における産業集積内の連携の状況を比較分析した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] リオデジャネイロ州の産業集積と都市の成長2006

    • 著者名/発表者名
      河合沙織, 浜口伸明
    • 雑誌名

      ラテン・アメリカ論集 40

      ページ: 21-38

  • [雑誌論文] Agglomeration Economies and Formation of Skill2006

    • 著者名/発表者名
      浜口伸明
    • 雑誌名

      Kobe Economic & Business Review 51

      ページ: 33-47

  • [図書] 集積の経済と都市の成長・衰退2006

    • 著者名/発表者名
      亀山嘉大
    • 総ページ数
      294
    • 出版者
      大学教育出版

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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