現在進行中の東アジア共同体の形成において核となる、ASEAN域内経済協力の新たな展開(AEC:ASEAN経済共同体他)の研究を進めている。2年目の2007年度は、関係図書の購入と購入文献の熟読、先行研究のサーベイ、海外調査、国内調査、収集資料の整理、シンポジウムや研究会の開催、研究成果の発表等を行った。 成果として具体的には、『現代アジア研究:越境』(第2章:東アジアの地域経済協力とFTA)、『中国の外交』(第9章「中国とASEAN:東アジアの地域協力の視点から」)等の図書を公刊し、毎年公刊を続けているASEAN域内経済協力に関する英語論文を公刊した。またこれまで蓄積した英語論文を単著として公刊する準備を進めた。更にASEANと東アジア地域経済協力に関する学会、研究会での座長、報告、コメント等を行った(アジア政経学会、日本国際経済学会等)。 またASEAN、日本、中国の自動車産業と経済関係を分析するため、第1回日中自動車産業研究会(北京)を立ち上げ、総合司会を勤めた。同時に、今後の研究のためのネットワークを構築した。更に東京大学社会科学研究所の地域主義の比較研究プロジェクト(CREP)の研究委員にも就任し、共同研究を進めてきた。 以上のように、本研究は、多くの実績を積み重ねてきている。
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