現在進行中の東アジア共同体の形成において核となる、ASEAN域内経済協力の新たな展開(AEC : ASEAN経済共同体他)の研究を進めている。最終年度の2009年度は、これまで収集した関係図書・資料の熟読、まとめのための海外調査と国内調査、収集資料の整理、研究成果の発表等を行った。 成果として具体的には、石川幸一・清水一史・助川成也(編著)『ASEAN経済共同体-東アジア統合の核となりうるか』(序論:世界経済の構造変化とASEAN経済統合、第2章:ASEAN憲章の制定とAECも執筆した)、Legal Vision of Future East Asian regionalism (Chapter 1 : East Asian Regional Economic Cooperation and FTAを執筆)等の図書を公刊した。また毎年公刊を続けている英語論文も公刊した。更にASEANと東アジア地域経済協力に関する学会報告等(アジア政経学会等)を行い、学会・研究会での座長とコメンテーター等も勤めた(アジア政経学会、日本国際経済学会、東南アジア学会等)。 ASEAN、日本、中国の自動車産業と経済関係を分析するため、第3回日中自動車産業研究会(北京)の発起人と司会を勤めた。またJETROとの第2回連携ワークショップ「ASEAN経済共同体(AEC)と東アジア」を座長として主催した。更に日本貿易振興機構(JETRO)のAEC研究委員にも就任し、共同研究を進めてきた。 以上のように、本研究は、多くの実績を積み重ねてきている。
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