研究概要 |
わが国での社会的企業に関する議論は,社会起業家の個人的功績や「ビジネス」の側面を強調する傾向があり,社会的企業を支える公共政策のあり方にまで言及することはほとんどない。本研究はEMES 研究グループの「社会的企業と公共政策との関わり」という視角から,韓国の社会的企業や日本の障害者雇用に取り組む社会的企業について調査研究を行った。その結果,社会的企業を市民社会側と政府側からの多様なロジックの交錯する場として捉え,それらのロジック間の摩擦を解決していく中で望ましい公共政策を形成していくのが適切であるとの結論に達した。
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