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2006 年度 実績報告書

東南アジアにおける貿易財の多様化と経済成長

研究課題

研究課題/領域番号 18530225
研究種目

基盤研究(C)

研究機関(財)国際東アジア研究センター

研究代表者

横田 一彦  (財)国際東アジア研究センター, 研究部, 主任研究員 (40390819)

研究分担者 浦田 秀次郎  早稲田大学, 大学院・アジア太平洋研究科, 教授 (10185085)
キーワード経済政策 / 国際貿易 / 経済成長
研究概要

平成18年度は既存研究のサーベイ、理論的背景を考察し,現地調査に基づき,タイ、マレーシア、インドネシアのデータの入手とデータの内容を分析した。
タイの5年分の工業サーベイ(1996,1998,1999,2000,2002年)と3年分の産業連関表のデータ(1995,1998,2000年)の整理・分析を完了し,第1稿を作成した。タイのデータを用いた初期段階の分析では,国内財だけではなく輸入財を使用している企業(工場)の方が全要素生産性が統計的に有意に高い,という結果が得られた。これはこれまでの諸理論の予想と一致する。さらに輸入財のうち,特に機械輸入が重要であることも判明した。また,外資系企業は地場企業よりも統計的に高い生産性を有しているものの,その程度は投資をしている国によって差があることも明らかになった。日本や韓国,米国,ヨーロッパ諸国の外資系企業では生産性が地場企業よりも高いものの,中国系企業の生産性は地場企業と統計的に有意な差が認められなかった。他にも輸出入を同時に行う企業の生産性は輸入のみ,あるいは輸出のみの企業よりも生産性が高いことが明らかになった。この成果を2006年11月20日に北京で開かれた東アジア経済学会(EAEA)において発表した。
平成18年度は同時にインドネシアとマレーシアのデータの収集・整理を行った。インドネシアの工業センサスは8年分(1997年〜2004年)と産業連関表(2000年)を整理した。マレーシアのデータに関してはマレーシア政府のNational Productivity Corporationにおいてマレーシア政府のtechnical expertとして現在共同研究を行っている。
(713字)

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Export-led Growth of Developing Countries and Optimal Trade Policy2007

    • 著者名/発表者名
      Yokota, Kazuhiko
    • 雑誌名

      Area Studies 41

      ページ: 133-144

  • [雑誌論文] An Initial Look at China's Industrialization in Light of the Lewis Growth Model2006

    • 著者名/発表者名
      Nazrul Islam, Yokota, Kazuhiko
    • 雑誌名

      East Asian Economic Perspectives 17(2) August

      ページ: 103-132

  • [雑誌論文] Export Platform Strategy in Free Trade Agreement2006

    • 著者名/発表者名
      Yokota, Kazuhiko
    • 雑誌名

      Area Studies 40

      ページ: 151-161

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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