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2007 年度 実績報告書

金融変数と景気変動の関係についての実証分析

研究課題

研究課題/領域番号 18530235
研究機関大阪大学

研究代表者

福田 祐一  大阪大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (00243147)

キーワードイールドスプレッド / 景気後退確率 / 金融政策反応関数
研究概要

昨年度行った金融変数で将来の経済状態を予測している実証研究の文献渉猟を通じて,長期金利と短期金利の差であるイールドスプレッドの景気予測力は,金融政策に関するパラメータと密接に関連していることが明らかになった。また,昨年度の日本の景気後退確率とイールドスプレッドの関係に関する実証分析でも,両者の関係に構造変化が見られ,構造変化に金融政策スタンスの変更が影響している可能性が高いことが明らかになった。これを受けて,まず金融政策とイールドスプレッドの景気予測の関係を扱った文献の渉猟を行い,実証モデルの導出とデータ収集を行った。これまでの研究で,GDPギャップに対して名目金利をどの程度反応させるのかという政策反応パラメータが,イールドスプレッドの景気予測に重要な役割を果たすことが明らかにされている。この含意を実証分析するためには,当局の政策反応関数を推定することとパラメータに関する構造変化テストを行うことが重要となる。本研究では,名目金利を被説明変数,インフレ率,GDPギャップ,ターゲットインフレ率等を説明変数とする政策反応関数を用いることとし,実証分析に必要なデータ収集を行った。さらに,金融政策の変更は過去に何度か行われているため,複数回の構造変化を検出する手法についてもプログラム作成準備を行った。また,割引債の複利利回りであるスポットレートを,利付国債の価格,クーポンレート,残存期間等のデータから計算し,長期金利データとして利用するためのデータベースの整備も昨年度に引き続き行った。具体的には,入力されたデータが正しいかどうかの確認を行い,いくつかの入力ミスの修正を行った。さらに,ブートストラップ法によるスポットレートの計算プログラムも,国債の発行制度変更による修正プログラムの作成を除き,ほぼ完成させた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Forward Discount Puzzle and Official Interventions: An Empirical Note2007

    • 著者名/発表者名
      (Yuichi Fukuta), Makoto Saito
    • 雑誌名

      大阪大学経済学 57

      ページ: 25-35

  • [学会発表] On Convenience on Japanese Government Bonds2007

    • 著者名/発表者名
      福田祐一
    • 学会等名
      日本経済学会春季大会
    • 発表場所
      大阪学院大学
    • 年月日
      2007-06-02

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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