研究課題/領域番号 |
18530236
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
細江 守紀 九州大学, 大学院・経済学研究院, 教授 (20140832)
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研究分担者 |
三浦 功 九州大学, 大学院・経済学研究院, 教授 (30239173)
堀 宣昭 九州大学, 大学院・経済学研究院, 准教授 (50304720)
金崎 雅之 九州産業大学, 経済学部, 講師 (50403944)
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キーワード | 政治的ガバナンス / 比較経済分析 / ゲーム分析 |
研究概要 |
本年度は比較政治ガバナンス論の統合作業をおこない、政治ガバナンス構造としての官僚主導システムの特徴、公共プロジェクトの統治メカニズム、政治家主導システムの効率性、それらの比較経済分析などの研究を行った。三浦は公共プロジェクトの統治構造について「公共入札における総合評価落札方式」また、徴税システムの権限配分に関して「非対称情報下の最適所得税と脱税防止メカニズム」の論文を完成させた。また、金崎は地方分権の枠組みにおいて政治家のレントシーキング活動の公共財供給への影響を分析した論文「自治体合併における選挙と特定利益団体」を完成させた。また、堀は選挙制度と官僚の役割についての分析研究を進めている。細江は以上の研究を踏まえ、"The Governance Structure of Politicians and Bureaucrats with Rent-Seeking"を完成させ、欧州公共選択学会で報告し、その一部は「政治家と官僚のガバナンス構造の比較分析」として発表した。また、金崎論文を受けて、地方分権に対する選挙制度のもたらす影響を論文「レントシーキングと地域間統合と分離」で発表した。また、3月はじめに九州大学において名古屋市立大学の村瀬英彰教授、一橋大学の林正義教授らの参加を得て堀のコーディネイトによる「公共経済・財政学コンファレンス」を開催しそこで、これまでの研究成果として細江、金崎は「公共支出における官僚と政治家の役割」を報告した。
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