研究課題/領域番号 |
18530236
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
財政学・金融論
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
細江 守紀 九州大学, 大学院・経済学研究院, 教授 (20140832)
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研究分担者 |
三浦 功 九州大学, 大学院・経済学研究院, 教授 (30239173)
堀 宣昭 九州大学, 大学院・経済学研究院, 准教授 (50304720)
金崎 雅之 九州産業大学, 経済学部, 講師 (50403944)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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キーワード | 政治的ガバナンス / 比較経済分析 / ゲーム分析 |
研究概要 |
本研究は政治的ガバナンス構造をプレイヤー間のゲームとしてモデル化し、それらのガバナンス構造の比較をおこない、結果として生じる経済的効率性の比較を様々な政治・経済の局面で検討した。まず、細江「レントシーキングと地域統合と分離」では地域統合と分離に関する政治家のレントシーキング活動がどのように効率的な統合基準にバイアスをもたらすかを示した。また細江「政治家と官僚の政治的ガバンナンス構造の比較分析」では政治家と官僚の選出方法、インセンティブの違いなどの特徴を明らかにして、官僚の意思決定と政治家の意思決定の集合的な成果としての政治成果に対するそれらの政治アクターがもたらす意思伝達システムの違いの影響を明らかにした。また、金崎「自治体合併における選挙と特定利益団体」では地域間の統合の可能性に対する特定利益団体のロビング活動の与える影響について論じ、過剰な統合と過小な統合の生じる条件を析出した。また、三浦「ソフトな予算とスピルオーバー効果」では政府予算の特徴としてソフト予算問題を検討し、それがもたらす公共財の過大供給と、逆に地域間のスピルオーバー効果の逆効果の関係に、官僚と政治家の行動の差異がどのような影響をもたらすかを考察し、公共財供給へのバイアスを明らかにした。また、三浦「公共入札における総合評価落札方式」では公共財の調達メカニズムの比較研究をおこない、とくに総合評価方式の最適デザインをプレイヤー間のインセンティブ、情報の非対称性などを通じて求めた。
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