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2006 年度 実績報告書

戦後経済復興期〜高度経済成長期の日本における工業開発と農村社会

研究課題

研究課題/領域番号 18530253
研究種目

基盤研究(C)

研究機関埼玉大学

研究代表者

沼尻 晃伸  埼玉大学, 経済学部, 助教授 (30273155)

キーワード工業開発 / 農村社会 / 石油化学コンビナート / 三島市 / 松村調査団
研究概要

1、本年度の研究は、第一に、戦後経済復興期〜高度経済成長期に工業開発が取り組まれた地域での資料収集、第二に、高度経済成長期に石油化学コンビナート建設計画がたてられ反対運動が生じた静岡県三島市・清水町に関する考察、第三に、三島市のコンビナート反対運動を実施するうえで重要な役割を果たした松村美与子氏への聞き取り調査(フランスにて)の3つにまとめることができる。
2、工業開発が取り組まれた地域での資料収集に関しては、現実に工業開発が進んだ地域として静岡県三島市、三重県四日市市、大阪府堺市、兵庫県尼崎市に関して、農村部と隣接し工業化自体は遅れたものの開発が取り組まれた事例として、福島県と新潟県に関して、資料収集を行った。兵庫県尼崎市に関しては、高度成長期の開発に関する地元住民の動向がわかる史料を発掘し、写真撮影を行った。
3、静岡県三島市・清水町の考察に関しては、主に静岡県立中央図書館、三島市立図書館などでの資料収集とともに、当事者からの聞き取り調査を行い、考察を進めた。その成果を、静岡県近代史研究会9月例会(於:静岡県総合福祉会館)で報告し、当該地域において1950年代から既存工業の工業化や第三次産業の成長がみられていたことや、母親の会にみられる女性の自立的行動が、コンビナート反対運動に意味をもったことを明らかにした。
4、当初の計画にはなかったが、調査の過程で、三島市が自治体としてコンビナート反対を決定するうえで重要な役割を果たした松村調査団団長松村清二氏の妻・松村美与子氏(87歳)が、フランスに居住していることが判明した。同氏の年齢と研究を進める上で同氏から得られる情報および同氏が所蔵する史料の重要性に鑑み、急遽フランスにて聞き取り調査を実施した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 住民からみた高度成長期の地域開発-三島、沼津、清水二市-町コンビナト反対運動を中心に-2006

    • 著者名/発表者名
      沼尻 晃伸
    • 雑誌名

      静岡県近代史研究会会報 336

      ページ: 1-2

  • [図書] 大塚久雄『共同体の基礎理論』を読み直す(小野塚知二.沼尻晃伸編)2007

    • 著者名/発表者名
      小野塚 知二, 沼尻 晃伸編
    • 総ページ数
      240
    • 出版者
      日本経済評論社
  • [図書] おだわらの歴史(小田原市立図書館編(分担執筆))2007

    • 著者名/発表者名
      小田原市立図書館編(分担執筆)
    • 総ページ数
      239
    • 出版者
      小田原市立図書館

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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