• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

イノベーション創出に向けた企業間システム再編成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18530274
研究機関東北大学

研究代表者

川端 望  東北大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (20244650)

研究分担者 福嶋 路  東北大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (70292191)
大田 康博  徳山大学, 経済学部 (90299321)
キーワード企業間関係 / イノベーション / 鉄鋼業 / 繊維産業 / 産学連携
研究概要

本年度は、昨年度の成果を受け継いで、まず各々が独自に調査研究を進めた。
川端は東アジアにおける鉄鋼企業の比較分析にとりくみ、中間的な成果をアジア経営学会第14回大会、第16回東北大学素材工学研究懇談会で報告した。そして学術論文を完成させて『アジア経営研究』に投稿し、受理された。
福嶋は、日本における産学官連携の事例研究を、Triple Helix 2007(シンガポール)にて発表した。
大田は、日本・イタリアの繊維産業の比較研究および同様の問題を抱える旭川家具産業の調査を実施し、繊維産業産地の日伊比較の試論をまとめた。
2008年2月には研究のとりまとめのために、シンポジウム「開発・生産ネットワークの国際比較」を東北大学で開催した。ここでは川端、福嶋、大田がそれぞれの研究成果を発表し、また研究協力者の王保林も参加して、中国自動車産業における外資系企業と地場企業の関係について報告を行った。シンポジウムでは川端が作成した報告をもとに、各ケース・スタディの位置づけと関連性についても討論した。
研究の結果、21世紀最初の10年における日本の企業間システムの到達点は産業別に異なった色合いを持つことが明らかになった。具体的には以下の通りである。(1)従来競争優位を保持していた自動車産業や鉄鋼業のシステムが、マイナーチェンジによってなお競争力を保っている。(2)1980年代以来再編の課題を抱えている繊維産地は、いまだに決定的な解決策を見いだせずに縮小を続けているものの、システム構築の方向は明らかになってきている。(3)新たな産業創出の対象である産学官連携システムが政策的に創出され、制度として一定の定着を見せている一方、構成主体の活発な活動によって支えられているとはいえない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 東アジア鉄鋼企業の比図分析2008

    • 著者名/発表者名
      川端 望
    • 雑誌名

      アジア経営研究 14(未定)(印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The Role of Informal Network that Inspire a Soul2007

    • 著者名/発表者名
      Michi Fukushima
    • 雑誌名

      Triple Helix VI proceeding (full paper)

      ページ: CDなので無

    • 査読あり
  • [学会発表] 東アジア鉄鋼企業の比較分析2007

    • 著者名/発表者名
      川端 望
    • 学会等名
      アジア経営学会第14回全国大会
    • 発表場所
      同志社大学今出川キャンパス
    • 年月日
      2007-09-16
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] The Role of Informal Network that inspire a soul2007

    • 著者名/発表者名
      Michi Fukushima
    • 学会等名
      Triple Helix VI
    • 発表場所
      National University of Singapore
    • 年月日
      2007-05-18
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi